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■ 超音波スケーラーとライトタッチEr:YAGレーザーの比較理論
歯周病治療に歯石を除去するには「Er:YAGレーザー」や「超音波スケーラー」、「ハンドスケーラー(キュレット等)」を使用し、汚れを除去します。近年では、青色レーザーと過酸化水素水で細菌を殺菌するという「青色レーザー付き超音波スケーラー」も登場しています。今回は、「なぜ超音波よりEr:YAGの方がバイオフィルム破壊力が強い可能性があるのか」について説明したいと思います。その理由は歯科レーザーの本質的な優位性があるからです。歯周病治療の重要なターゲットであるバイオフィルムの破壊力についてその強さの違いについて物理現象を基に順序だてて説明します。

1 まず超音波とEr:YAGは「エネルギーの作り方」が違う
装置別 エネルギー源 主な作用機序
超音波スケーラー 機械振動 キャビテーションと流体の合体
Er:YAGレーザー レーザーエネルギー 水爆発とキャビテーションの合体
つまり、異なる運動エネルギーが働きます。
A)超音波=振動エネルギー
B)Er:YAG=水の瞬間蒸発エネルギー
この違いが重要になります。

2 Er:YAGレーザーは水を「瞬間爆発」させる
ヒドロキシラジカル生成の瞬間 Er:YAGレーザーの波長2940 nmは水吸収が非常に強いことは国際標準です。水への吸収深さは照射1回で約数µm〜十数µmと言われています。
その水中のエネルギーは下記のように変化します。
レーザー

水に吸収

水中で瞬間蒸気爆発

水中でキャビテーション(気泡の発生と消滅の繰り返しが起きる)と変化します。
この時の水の現象を通常、マイクロエクスプロージョン(水爆発)と呼びます。

3 水爆発は非常に強い圧力を作る
水が蒸発すると体積は一気に約1700倍に膨張します。すぐ後に気体は収縮し水中で消滅します。
つまり
水に照射

蒸気化:急激膨張と消滅でキャビテーション発生とOHラジカルの生成

その時の物理的な変化が衝撃波となって水中に広がる
この衝撃がバイオフィルムEPS(Extracellular Polysaccharide)内部から破壊します。

4 超音波キャビテーションとの違い
超音波でもキャビテーションは起きます。
しかし発生メカニズムは以下の順に従っています。
振動

圧力変動

気泡形成・OHラジカルは生成されない
つまり、超音波のエネルギーは機械圧力の変動によるためエネルギー密度が低い。

5 圧力の比較を考える
研究によると超音波キャビテーション圧力は、約数十〜数百kPa(キロパスカル)です。
kPa(キロパスカル)は、1m²の面積に1ニュートンの力がかかる状態を表す。

レーザーキャビテーションでは、
局所圧力が数MPa以上になることがあります。つまり、超音波圧力と桁が違うほど大きくなる。

6 エネルギー集中度の違い
さらに重要なのがエネルギーの集中度です。

●超音波は広い領域で弱いエネルギー
●Er:YAGは非常に小さい領域でも非常に強いエネルギー
つまり、Er:YAGレーザーは局所破壊力が強いことです。

7 LPSは水が多い
LPSは、虫歯や歯周病の原因となる細菌が作る「細胞外多糖」という粘性物質(バイオフィルムの構造体)を指し、歯の汚れ(プラーク)の付着や強度を高める要因です。これを除去・管理することが口腔ケアの核となります。その成分は
成分 割合
90%以上
多糖 数%
タンパク質 少量
つまり、LPSはほぼ水ゲル状態です。ここにEr:YAGレーザーを当てると以下のように変化します。
LPS内部の水分

瞬間蒸発(マイクロエクスプロージョンの開始)

内部破壊
が起きます。

8 破壊メカニズムの違い
●超音波では
破壊のメカニズムは外側から
流体せん断

剥離現象を起こします

●Er:YAGレーザーの場合
内部から破壊のメカニズムが起きます
瞬間的な水爆発の発生

水中にできた気泡の内部崩壊による衝撃波が水中に拡散
以上の違いがあります。

9 さらにOHラジカルも加わって連続殺菌の可能性
キャビテーション崩壊では
H2O

OH + H --- ラジカルOH が生成され、Hは水素ガス、または水にもどる。

つまり、キャビテーション崩壊により
A)物理破壊

B)酸化破壊
A)とB)の複合作用になります。

10 まとめ
超音波スケーラーよりEr:YAGがバイオフィルム破壊に強い可能性がある理由
水爆発による衝撃波
高い局所圧力
エネルギー集中
LPS内部水の蒸発
キャビテーション+OH生成

結論:以上で、ライトタッチEr:YAGレーザーが超音波スケールより優位性が高いことがわかります。
※歯周病治療で重要なのはSRPが基本という点です。状況によってはそれぞれの特徴を生かしてSRPの時に超音波スケーラーをライトタッチレーザーに変えて使うのが合理的と考えられます。
■ エナメル切削スピードを超高速ビデオで捉える

秒速186000フレームの超高速ビデオカメラでライトタッチレーザーによるエナメル質の切削の瞬間を捕らえました。
結果は300µ秒のパルス1発で約1.2ミリ秒でエナメル質の窩洞が形成されました。
これが歯肉の場合であれば軟組織水分率から計算して0.3ミリ秒以下で一つの照射による切開が完了すると考えられます。

① う蝕歯のライトタッチレーザー切削で鋭い痛みが出る場合は、炎症性の神経近くで起きる事象です。チップと照射部位の間もしくは象牙質そのものに水分量が少ないためレーザー熱が神経に浸透することが原因と考えられます。
② また、炎症性神経に限らず、過敏で心因的なストレスや高齢による照射部分の水分率低下なども熱の水吸収が下がり痛みが出やすい傾向です。
③ その点、水分量の多い小児の歯牙の場合ほど無痛的に切開や切削ができます。
④ 以前、Er.Cr;YSGGレーザーでう蝕無痛切削の実験した時は大量の水供給で無痛切削を成功させました。そのことからエルビウム系レーザーは水が無痛処置には非常に重要な因子となります。(ただ、ライトタッチレーザーとは大きな差異がありますので注意してください)
⑤ 下の切削画像でも見えるようにライトタッチレーザーの切削痕が直視で明らかに他のエルビウムレーザーと異なるのは切削辺縁ラインが非常に明瞭であることです。これは、歯肉などの切開ラインにも共通する特徴で切開ラインがラフになる他のレーザーと全く違いがあります。
⑥ 絶対にいけないことはチップ自体を歯牙や歯肉にくっつけないこと。それは、チップと照射対象物の間に水が介入しないことになり、レーザーの熱エネルギーが直接的に組織や神経に伝わり痛みに代わるからです。また、使用チップにとってもよくないことになります。
⑦ 以下は超高速ビデオでの実験の様子(静止画)。

  エナメル切削1 エナメル切削2 エナメル切削3






■ ライトタッチレーザー無痛切開のメカニズム

本トピックでは、ライトタッチレーザー無痛切開のメカニズムについて考察しました。
下の画像をクリックし、プレゼンテーション動画をご覧ください。【総収録時間 7:42】

  ライトタッチレーザー無痛切開のメカニズム






■ “レーザーの波長が同じならどのレーザーでも同じ”は過去の話

波長 さて、今回の主題はその波長が同じならどのレーザーでも設定出力の違いこそあれ、すべて同じ特性なのかという疑問について考えます。

近年、ライトタッチレーザーが登場したことでエルビウムヤグレーザー界は2分類されたと考えています。
それは①ノーファイバー伝送式(LIH型)エルビウムヤグレーザーと、②同じ波長でも光ファイバーや多関節アームを使った遠隔伝送(RT(Remote Transmission)型エルビウムヤグレーザーの二つです。このように分けたエルビウムヤグレーザーの違いは以下の通りです。

(典型的な2種類のエルビウムヤグレーザーの違い)
① ノーファイバー伝送式(LIH型)エルビウムヤグレーザーは文字通り、チップにレーザーが伝わるまで間には伝送ファイバーや多関節アームなど伝送媒体がなく、レーザー発信源がハンドピースに連結されて直近から“生”のままの状態で送られます。従って、レーザーの理論的な波長特性はまったく損なわれずに使うことができます。

② 遠隔伝送(RT(Remote Transmission)型のエルビウムヤグレーザーは、ライトタッチレーザーが登場する以前から使用されている、先生方が一番なじみのある一般的なエルビウムヤグレーザーです。そして、このタイプのエルビウムヤグレーザーは、その発振装置からハンドピースのチップに伝送されるまで長さ約1.8mくらいの中空ファイバーや金属製多関節アームを使ってレーザー光を伝送しているタイプです。そして、少なからず、熱侵襲を注意しなければならないと言われています。(2025/12/08)


結論は、波長が同じでも伝送方式次第でエルビウムヤグレーザー光の特性が変わったことです。
その根拠としては、これら2種類の同波長のレーザーのうち①のLIH型エルビウムヤグレーザーは、RT型のような遠隔レーザー伝送装置がないことで、レーザー損失がなく、特に水に効率よく反応させることができます。
それにより、水中ヒドロキシラジカルを生成すること(大阪公立大学及び神奈川県産業技術総合研究所の2か所の公的研究機関で証明済)や、様々な生理学的なメリットを生み出すことができました。(過去のTOPICSを参照ください)
つまり、今まで以上に顕著となったLIH型レーザーの水反応特性は、従来のエルビウムヤグレーザーの概念を覆す可能性を持ちました。
当社はレーザー歯学専門機関の先生方が新たな分野として一日も早くレーザー伝送の分析研究を進めていただけることを願っています。ありがとうございました。

■ ライトタッチレーザー無痛切開理論の新たな仮説

ライトタッチ水爆発 今までレーザーの無痛治療に関する論文や多くの仮説がありましたが、それはLLLT効果や温熱、神経細胞の振盪作用などの現象説明であり、推測の範囲を超える科学的な根拠がなく、決して満足ではなかったと思います。(自己反省を踏まえて)
今回、お話しするライトタッチレーザーの無痛切開の機序については歯科レーザーで初めての理論であり、推論を伴いますが科学的な価値のある理論だと思います。


◎結論を先に説明しますと、ライトタッチレーザーで無痛切開が起きる有力な理由は「LIH型エルビウムヤグレーザー」の水爆発を起因としたことです。(図-1)


では、なぜ痛みが伝達しないのか、レーザー水爆発との関連性について解説します。

レーザーパルス 1.レーザーの無痛切開はレーザーの出力50mJ以下1パルス幅250μ(マイクロ)秒の連続的な水爆発エネルギーで進み、その250μ秒の速さで瞬時に切断されると考えます。(図- 2パルス幅)非常に重要な点ですが、m(ミリ)は1千分の1単位 μ(マイクロ)は1百万分の1単位です。いかにレーザーの水反応が早いか驚きです。
2.切開による神経細胞の痛覚発火スピードはレーザー水爆発によるスピードに比べると大幅に遅く、そのスピードは理論上レーザー切断より1万倍遅くなります。(参照:中部大学生命健康科学部、名城大学薬学部)
●計算式:発火速度25m秒÷パルス時間250μ秒=1/1万秒
3.つまり、切開は“痛い”という痛覚が完成するより、レーザーの水爆発は一万分の一の速さで神経を切断する高い可能性があります。まず、これが無痛機序の第一段階です。
口腔粘膜の神経の太さは0.5~5㎛と言われていて、人の毛髪の6/100の太さになるくらい細い。
4.注意すべきは、レーザーの1秒間の繰り返し発射数が30Hz 以上にならない事を勧めます。理由は、それ以上の発射数は水爆発がそれに追随できずレーザーの空打ちが発生するために神経切断の前に熱侵襲が起きます。
5.第2段階として、無痛で切開した後でもライトタッチレーザーでは痛みが起きて来ないことです。その根拠は、パルスレーザーの残りの微弱なエネルギーが組織に適度な温度上昇となり周辺神経に起きる軽い熱変性によるものと考えられます。その術後の無痛効果は臨床的に数十分から長くて数時間続くケースが起きているのが事実です。
6.しかし、時によりますがレーザーで切開の前後に痛みが出る時があります。その理由のほとんどはレーザーの直接熱によると考えられます。このような場合はチップの先端に熱吸収のための適切な水量が保たれていないのか、そうでなければチップの接触圧による機械的な刺激やレーザー出力が高すぎるケースに起こりやすいと考えられるので術者自身で確認が必要です。

以上、ライトタッチレーザーによる無痛切開は神経細胞の痛みの発火よりも1万倍早くレーザーによる神経切断が起きているという論拠をもとにお話をしました。

■ 出血しないレーザーの切開を考える(2)

小帯切除 前のシリーズ(1)の続きです。出血させないライトタッチレーザーの当て方について説明しましたが、今回はなぜ出血しない、もしくは出血が少なくなるかについて科学的な見地から解説いたします。
以前のTopicsではイスタンブール大学の論文を引用してライトタッチレーザーの止血効果はレーザーの特性によるフィブリンネットワークの形成が関係していることやLLT効果として血管の蛋白繊維が緊縮することで傷口からの出血をコントロールしていることをご紹介いたしました。今回のお話はもう一度、血管の傷口を緊縮して止血に至る理論的な解釈をお示しします。
ライトタッチレーザーの歯肉切開において、その止血効果は非常に早く、切開のほぼ瞬間から出血が止まっています。したがって、前回のフィブリンネットワークの止血の関与はレーザー切開の瞬間に効果があるものと考えられないので訂正とお詫びを申し上げます。新たな考察の結果、瞬時の止血作用に最も確実性が高いケースは細い血管(毛細血管~細静脈)の傷口での修復作用に大きく関係していることでした。写真画像のような上唇小帯の切除では切開時にほとんど出血がなく術野を妨げません。

そこで以下の考察結果となりました。
① ライトタッチレーザーは伝送中の波形がシングルモードに近いので歯肉組織の切開線はボソボソ感のないメスのようにシャープである。
② その理由は光ファイバーを使って伝送していないためレーザーの波形が整い、位相が狂わないため、Er:YAGレーザーの特性がより純粋になる。
③ その結果、ライトタッチレーザーは90%以上が水に吸収する優れた特性を持っている。
④ 従って、ライトタッチレーザーのパルス当たりエネルギーは組織表層の水分子だけを蒸散し、内部への熱侵入がないため内部組織の膨張破裂を起こさない。一方、内部で膨張爆発を起こすレーザーは切開ラインがボソボソ感を現す。
⑤ ライトタッチレーザーは、血管組織の内部熱膨張による破裂がないので切開面がボソボソとならず、切開表面がきれいでシャープになる。
⑥ その結果、ボソボソ感のないきれいな血管の傷口は収縮しやすい形態であり、レーザーのわずかな熱変換エネルギーよって蛋白質繊維組織が瞬時に緊縮され血管の傷口を閉じる結果となる。
⑦ そのほか、血中の血漿タンパクや血管内皮の熱凝固による止血作用の可能性も考えられる。

結論: 以上の動態現象はライトタッチレーザーによる歯肉切開の瞬時に起きていて、結果的に熱凝固を起こさないまったく熱侵襲のない特有の止血効果と考えます。
次回はワーファリン服用患者とライトタッチレーザーの関係についてお話ししようと思います。

■ 出血しないレーザーの切開を考える(1)

小帯切除 LIH型のエルビウムヤグレーザーであるライトタッチレーザーはユーザーの先生方からちょっとした切開や歯肉息肉、小帯切除などの切開ではほとんど出血がなしで、しかも多くのケースで麻酔無しで施術ができるので大変便利との感想を頂きます。一般的に、エルビウムヤグレーザーというと止血が弱く血が止まりにくいと言われていますが、その差がどこにあるのかを説明しようと思います。
このシリーズ(1)では出血しない歯肉切開の手法と出力設定ついて、そして次のシリーズ(2)ではなぜ出血しないのかについて科学的に述べさせていただきます。また、一般的に炭酸ガスレーザーや電気メスのように組織を焦がして止血する方法が知られていますが、ライトタッチレーザーは健康な細胞に熱侵害を与えないで常温で施術できるメリットがあります。
ライトタッチレーザーの基本的な歯肉切開のスタートはチップを非接触で始めます。出血の抑制効果が顕著なのは多くは浅めの切開の場合ですが、その場合の設定値は出力50mJ以下、周波数20~30Hz程度、水スプレーありに設定します。まず、サファイアチップですが0.6mmチップを差し込んで準備します。
さて、想定した切開のライン上を約1.5mm程度の非接触で一方向の切開を終えます。同時に、歯肉表面上に白いマーキングが現れていれば出力はOKです。出ていなければチップ先端に異常があるかもしれないので確認が必要です。その後は、白いマーキングに沿って逆方向にゆっくりと往復を繰り返して切開します。チップは組織内部の歯肉でもチップから離れた距離で切れていますから、組織に引っ掛からないように横移動しつつ、徐々に組織内部に入れて想定の深さまで切っていただくと無痛で出血もなく切開が終わります。レーザーの切開線はできるだけシンプルに単線上を切り進むことがコツです。切開ラインを単線的でなく、複雑な切開線にすればするほど、毛細血管の損壊がひどくなり、レーザーの止血能が劣化してします。※この無痛切開の理論は後日ご説明します。
なぜ、ライトタッチレーザーはチップを非接触で切開が推奨なのかですが、チップ先端を歯肉と接触して切開しようとするとチップと切開したい歯肉との間に必要な水爆発効果が弱くなり切開エネルギーが減弱するからです。歯肉の外側だけでなく、中での切開も同じ非接触が優位です。時折、切開の深さを探るには必ずレーザーを止めてから、チップで大体ですが切開深さを探ることができます。
以上が、ライトタッチレーザー特有の出血をしない歯肉切開の方法を説明しました。このコツを覚えていただけければ出血の少なさや無痛治療に驚かれると思います。

■ LPSエンドトキシンを破壊~重症リスク回避

ライトタッチレーザーで重篤な歯周病患者さんに使ったら瞬時に効き目が表れたと多くのユーザーの先生方から喜びの声を頂いています。今回は重症リスクとなるグラム陰性菌にまつわるレーザーによるLPSの破壊についてお話いたします。
LPSは重篤な菌血症を引き起こすといわれるエンドトキシン(内毒素)です。そして、LPSは250℃の高温環境で30分間以上被爆しないと分解できないといわれる非常に厄介な毒素です。もちろん数百度のレーザーでLPSを破壊するために30分以上口腔内で使うことなどありえません。例えパルス波が300~400μ秒であったとしてもです。 その代わり、ライトタッチレーザーが生成する活性酸素のLPSに対する効果を考えるためにサイエンスジャーナルMDPIなどの文献で調べてみました。
引用:Microorganisms. 2022 Apr 28;10(5):924. doi: 10.3390/microorganisms10050924
Gram-Negative Bacterial Envelope Homeostasis under Oxidative and Nitrosative Stress

LPS 概要)活性酸素はグラム陰性菌の壁の成分外膜(LPS)を適度な条件で損傷・破壊することができます。 グラム陰性菌の場合、活性酸素による外膜への作用は脂質の過酸化、つまり外膜を構成するリポ多糖(LPS)やリン脂質の脂質部分が極度に酸化さ  れることで、膜の構造や完全性が損なわれます。
一般的な概念として、グラム陰性菌が破壊・死滅するとき自ら外膜を構成するLPS(リポ多糖体)が形態を保持したまま放出されます。そして多量のLPSが歯周ポケットなどの炎症部分の血管から血中に入いると、破骨細胞の活性化や血管内皮細胞障害或いは全身炎症障害を引き起こして血圧低下や重篤な多臓器不全などにつながりといわれています。そのようなリスクを回避するために細菌で炎症しているポケット内に水溶性の活性酸素の供給の有益性が考えられます。 生成される水溶性のレーザー活性酸素は水中の酸素によって瞬時に吸収消滅され過酸化水素に変わるためです。適度な活性酸素は安全にLPSを破壊できる可能性があると考えます。
以上

■ ライトタッチレーザーはなぜ痛くないか~純粋なEr:YAGレーザーの違い

ニューロン レーザーの麻酔的な効果や鎮痛効果にはレーザーエネルギーとバイオロジカルの関係において複合的なメカニズムが働いていると言われています。 現在、わかっている医学的な効果は、①光の神経細胞への電気的な影響 ②殺菌と炎症抑制作用 ③化学的な神経伝達物質の変化などが治療中や治療後の痛みの抑制に働いていると考えられています。しかし、熱いほどのエネルギーを出すレーザー光は麻酔効果を起こす前にブロックされるのでデリケートな注意が必要です。
ライトタッチレーザーは純粋なEr:YAGレーザーの特徴があり、“熱さを感じさせない水レーザー効果”と“水ラジカル酸素窒素効果”が働くので術中術後の麻酔的な持続効果や治癒促進効果が高いと考えられています。 ライトタッチレーザーは歯茎や周辺歯肉、舌小帯、インプラントの2次オペや口唇周囲のイボ、シミなどの末梢神経組織の無痛切開や切除が可能です。その場合は、0.6mmφチップで出力20mJ~50mJ、10Hz~30Hz(注水は30~50%)で照射距離を測りながら非接触かつ丁寧に施術します。チップで粘膜を引っかけることがないようにすれば、ライトタッチレーザーは神経に痛みを与えることなく微弱な電気的刺激となって組織の神経膜やイオンチャンネルの挙動を抑制します。神経細胞膜のナトリウムチャンネルの不活化やカルシウムイオンの透過性が働いて痛みを引き起こす神経細胞の興奮を抑制することになります。つまり、末梢の侵害受容器のC線維やAδ(エー・デルタ)繊維の発火閾値が上がることで痛覚が抑制されます。ところが、熱が高いレーザーの場合は組織侵襲が起こり、痛みへの防御作用が優先してしまうのでレーザーの麻酔的効果は発現しなくなると考えられます。その点、ライトタッチレーザーは神経細胞の抑制を妨げるものがないため効率よく麻酔効果が現れます。 また、長い時間にわたって麻酔的な効果や感受性の低下等が持続する臨床例もあります。 それは、レーザーによって炎症性のメディエーターの影響が減少することに起因する高い可能性があります。つまり、ライトタッチレーザーは熱影響がほとんど起きないので、プロスタグランジンや神経ペプチドの放出がなく除痛効果が数日続くことがあります。これは大きな切開で、さすがに麻酔をした症例になります。高位に付着した腱を持つ大きな頬小帯の再発を防ぐために歯茎の骨膜上から顎骨に沿って(注意大:下歯槽神経)大きな小帯を腱ごとライトタッチレーザーで切り分けられた患者さんのケースです。その患者さんは麻酔が切れたあとの翌日もそのまま痛みを感じなかったという動画報告もあります。また、これらはいかにライトタッチレーザーの術後の治癒過程が患者さんにやさしいかを表しています。そして、その患者さんは短時間のシンプルな施術で左右の大きな頬小帯がなくなり、痛みもなく不健康で残りやすかった食べかすや歯ブラシ清掃の邪魔がなくなりました。そして、なぜか風邪に抵抗力が着いたそうです。ライトタッチレーザーは確実に歯周病予防やインプラントの長期保存にも役立つので先生も楽になり患者さんからもたいへん感謝されているとお聞きしています。
※術式一部は池尻良治先生のセミナーを参照しました。

■ レーザー学会でも説明されていない重要なこと

学会をはじめほとんどの講習会やセミナーあるいは多くの論文でも使われている「波長と水の吸収曲線グラフ」があります。読者の皆さんはこのグラフで使われているめちゃくちゃ波長帯域が広いレーザーとはいったい何だろうと疑問に思ったことはありませんか?
2005年頃、私はこのグラフを見て本当にこれほど幅広い帯域の波長のレーザーは実在するのだろうかと言う疑問が湧いたのがきっかけで実情を探りました。実は2013年に出版した拙著『歯科レーザー最前線―痛くない、抜かないって本当?』(略抄)という本の中で、このグラフの出所を少しだけ説明しています。この本※は一般書店向けの単行本として配布したため、歯科の先生方の目に留まることはなかったかもしれません。しかし、それまではレーザー学会でもこの「波長と吸収曲線グラフ」が、いつどのように生まれたかということについては全く言及されていませんでした。
※https://www.ozorabunko.jp/products/litetouch-laser

さて本題に戻りますがこの有名なグラフは1973年にアメリカの物理学者のHaleとQuerryの2人の博士によって作られた論文で発表されました。このグラフは物理学に基づいて水分子H2Oの分子振動数と可視光線~赤外線までの光波長とが相関する最大共振部分をコンピューター解析で求めた結果を基に縦軸に水の表層からの吸収深度、横軸には左から短波長から長波長までを各光波長ごとに配列し、それぞれの一致点にドットを付けてそれを作成し、私たちが見ているのは後にドットを繋いで曲線で表されたものです。

その原図をここに示しました。
レーザー曲線 そこで私が主張したいポイントです。このグラフは対象として水分子H2Oそのものであり、生体中の様々な分子が混在している不純(物理的に)な水ではないことと、さらにレーザーの波長も理論上の純粋な波長であって、実際の市販されているレーザーのように光伝送ファイバーや多関節アームなどの伝送媒体を経由した後の波形や位相変化した純粋(物理的ミクロ)ではない理論的な波長による計算結果であるということです。したがって、実際にレーザーを臨床使用する場合はこのグラフ特性を参考にする程度までで、そのまま評価基本にすることはできないと思います。 このグラフをそのまま臨床レーザーの評価に即応できない実例として、CO2レーザーは水に吸収性が良いということをこのグラフから評価できます。しかし、実際のところ水表面に炭酸ガスレーザーを当てても水は動的な反応を起こしていません。なぜでしょうか?
今まで、疑う事なくこの「波長と水の吸収曲線グラフ」を見ていた先生方は既成概念を変えなくてはならなくるでしょう。さらに一般的にエルビウムヤグレーザーはネオジミウムヤグ(正式名称)レーザーに比べて計算上15,000から20,000倍高い水吸収性があるという話があります。しかし、これもこのグラフから読み取った理論数値であって、生体に対する反応の根拠はありません。何度も言いますが、この世界的に有名な「波長と吸収曲線グラフ」は作成の起源から考えて歯科臨床レーザーの評価の基準とするにはさまざまな注意と条件設定が必要と思います。
以上でレーザー学会でも語られない「波長と水の吸収曲線グラフ」の基本情報をお話ししました。

■ ライトタッチレーザー照射による血餅の安定化検証

抜歯窩や歯周外科治療後の欠損部で生じている出血の表層部に対して血餅を安定させることは、傷口の保護や感染予防、治癒の促進のために非常に重要な事です。今回の実験では、血液に対してライトタッチレーザーを照射し、血餅状態の安定化状態を作り出せるか検証してみました。

ブタの血の炭化 ブタの血液 【照射条件】
材料:ブタあばら骨から採取した血液
設定出力:100mJ 10Hz 非注水
使用チップ:φ1.3mm×14mm
照射距離:約30mm ディフォーカス
30秒×3回照射(合計90秒)


凝固膜の形成 熱エネルギーの集中を避けるため、照射野が一点に留まらないように絶えず動かしながら血液表面全体に30秒を3回に分けて照射。
探針で確認してみるとしっかりと凝固膜が形成されており、血餅は安定すると考えられます。
当然、注意が必要な事は他の組織に熱侵襲など悪い影響を与えるような照射は避けるべきです。



■ 沖縄の先生のライトタッチレーザーの評価について

前回のTOPICSでお知らせした沖縄の歯科口腔外科クリニック様のライトタッチレーザーを評価された内容について少しご説明したいと思います。
まず、先生の評価のもとになる感想について抜粋した部分は以下のとおりです。
『なんといっても最大の特徴は消毒しながら歯肉や粘膜の切開が可能なこと、術後の感染や治癒不全がない、メスを使用したのに比べて出血量が少ない(縫合を行わなくとも容易に止血可能)、術後の疼痛、腫脹などの不快症状が少ない、治癒転機が早い等の印象を持っています。』

これを分類して下段に列挙しました。
1.消毒しながら歯肉や粘膜の切開が可能。
2.術後感染や治癒不全がない。
3.メスに比べて出血量が少ない。(縫合しなくても容易に止血)
4.術後疼痛、腫脹などの不快感がない。
5.治癒転機が早い。

等を挙げられています。もちろん、その他にも硬組織切削が早くきれいで熱侵襲はどの部位でも気にしなくていいなど、他のレーザーに無い優れた特徴がありますが、ライトタッチレーザーほど新領域の広い歯科レーザーは“稀”と思います。そしてなぜ、それが”稀“と言えるのか沖縄の先生のご評価を参考にご説明させていただきます。

まず、基本的なレーザーそのものの特徴について説明します。
ライトタッチレーザーは、波長が2.94μmのエルビウムヤグレーザーに属します。しかし、ライトタッチレーザーは、今までの光ファイバーや多関節アームなどの大きな遠隔伝送式を使っているエルビウムヤグレーザーと同じ種類のレーザー発振体や波長ではありますが、まったく違う特徴のエルビウムレーザーです。
ライトタッチレーザーは大きな出力にも関らずエルビウムヤグレーザーの発振源が世界で初めてハンドピースの根元に高出力の発振源が装着されました。これは国際的な発明として世界では唯一のハンドピース・イン・Er:YAGレーザーです。その新しい技術により、レーザーの波形の位相が壊れず出力の減衰もしないためにエルビウムヤグレーザーの最大の特長である水の吸収性能が抜群に向上しました。しかも、水以外への熱侵襲も圧倒的になくなりました。
その結果として、水中で発生する強いキャビテーションによりラジカル酸素を生成して、さらに最近は水中に溶解した窒素(空気中の80%の窒素が)がラジカル酸素と共にラジカル窒素も生成していることが大阪公立大学工学部でわかりました。(これが実験で証明されたエルビウムヤグレーザーは世界でライトタッチレーザーだけです) 従って、沖縄の先生の評価はライトタッチレーザーの生理学的効果の原因として、これら二つのラジカルにあるという強い可能性がわかりましたのでお知らせします。以下A)B)は二つのラジカルの特性について説明します。

A) 水中ラジカル酸素は深部まで効果的な非熱殺菌作用や炎症を起こさず、術後疼痛がなくなります。これは沖縄の先生の評価の1. 2.に該当します。

B) 水中ラジカル窒素は炎症抑制、細胞増殖作用があり治癒の転機が早まる要因です。これは、同評価の4. 5.に該当します。

C) は止血効果ですがライトタッチレーザーによる毛細血管の収縮作用で即座に出血を止めます。そして、大きな血管出血はフィブリン促成効果が働いて止血を促進すると言われています。これは沖縄の先生の評価3.に該当します。

以上で沖縄の先生が書かれた臨床効果についての原因説明を終わりますが、その他にもエナメルなどの硬組織に対しては、出力がいかに高くてもクラックを作らず切削辺縁のシャープさや底面の安全性は抜群です。こうした高度な機能性のあるライトタッチレーザーがいかに”稀“なレーザーかをお分かり頂ければ幸いです。もちろん、弊社としては今後ともさらに高度な研究が必要と思われますが、2007年に国際的に発売されて以来ライトタッチレーザーの臨床結果は多くの先生方の期待を裏切っていないことも事実です。今後ともご期待ください。

■ ライトタッチレーザーを導入した先生からお勧めの言葉を頂きましたのでご本人の了解の上で下記にご紹介させていただきます

ライトタッチユーザーの声 ( 名護市 歯科口腔外科クリニック様より )
「当院は1日の患者数が30名ほどのごく一般的な歯科医院です。このような小規模な医院においても高価なライトタッチを導入しても6~7年で清算可能ということをお話しします。
ライトタッチを導入して1年が経過しました。当院では外科処置を中心にライトタッチを使用しています。
なんといっても最大の特徴は消毒しながら歯肉や粘膜の切開が可能なこと、術後の感染や治癒不全がない、メスを使用したのに比べて出血量が少ない(縫合を行わなくとも容易に止血可能)、術後の疼痛、腫脹などの不快症状が少ない、治癒転機が早い等の印象を持っています。
具体的には当院の患者は大半の方が60歳を超えるため、最終目標は義歯を作製することです。ライトタッチを使用していわゆる補綴前外科処置を主に行っています。
月平均症例数として口腔前庭拡張術(顎堤形成術含む)2~3例、小帯形成術5例ほど、粘液嚢胞摘出術(舌腫瘍含む)等2~3例、その他下顎隆起形成、フラビーガム切除術、歯肉歯槽部手術等を行っています。口腔前庭拡張術や顎堤形成術にはレーザー加算がありませんが、レーザーを所有しているがゆえに積極的に行っています(レーザー導入以前はほとんど行っていなかった)ので得られる手術料はレーザーの購入費に充てています。手技も容易なので、GPの方にも積極的に行っていただけると考えています。
 一方、う蝕処置ではう蝕歯無痛的窩洞形成加算(40点)の保険算定が可能です。当院でも月に120~130回算定しており、前述の外科手術と合わせて十分精算可能となっています。
ライトタッチについての各論につきましては他のユーザーの先生方の声を参考になさってください。ライトタッチを導入して日々楽しく診療しています。
高額な器材ではありますが、先生方の診療に欠かすことのできない優れものになること間違いありません。( 2025/08/01掲載 )

■ 歯周病を抑制し歯周組織の早期改善効果が確実に

ライトタッチレーザーは歯周病を抑制し歯周組織の早期改善効果が確実に期待できる証明 Evaluation of Blood Cell Attachmentより

歯周組織の早期改善 ライトタッチレーザーはラジカルOHにより感染組織の深部まで効果的に殺菌し、その硬軟組織両用のレーザー能力はあらゆる歯科治療に求められるハイエンド機能です。一方、エルビウムヤグレーザーの根面照射は免疫細胞が含まれるフィブリン血球網がより多く根面に付着する事がイスタンブール大学で証明されて2013年にInt J Med-Sciに論文発表をしています。これにより、新しいエルビウムヤグのライトタッチレーザーによるポケットの掻把は常温以下の低温殺菌に加えて歯石除去やバイオフィルム根絶、そしてエルビウムヤグレーザー照射による根面の血球付着を促し歯肉の炎症を抑え、歯周組織の再生を早期に促すなど多くのメリットが存在します。

【根面の血球付着のメリットの詳細】
● 歯肉の炎症抑制 : 血球には免疫細胞が含まれており、歯周病菌などの異物と戦うことで、歯肉の炎症を鎮静化する効果があります。
● 歯周組織の再生 : 血球は、組織修復に必要な成長因子などを供給し、歯周組織の再生を促進します。これにより、歯肉の退縮や歯槽骨の吸収を抑制し、歯周組織の健康を早期に回復させることが期待できます。
● 歯周病の進行抑制 : 歯肉の炎症が抑制され、歯周組織が安定することで、歯周病の進行を遅らせることができます。
● 二次的な効果 : 歯根膜再生の促進により、歯の動揺や脱落のリスクを軽減し、最終的には健康な歯を長く維持することにつながります。

■ ラジカルレーザーで腐骨治療症例

顎骨壊死に対する活用 2024年6月のライトタッチレーザーセミナーの塚本末廣先生のご講演から一部抜粋してご紹介します。
塚本先生は現在糸島市でご自院の顧問の傍ら九州医療専門学校と大分県歯科技術専門学校の高齢・障碍者歯科学の非常勤講師をされています。
高齢化社会に伴って骨粗鬆症罹患患者が増加していることは周知の事実ですが、そのため薬剤弊害により歯周病やインプラント予後をさらに悪化しているケースがあります。
今回のTOPICSは塚本先生のご講演から高齢者の顎骨にできた骨粗鬆症治療にラジカルOH生成のライトタッチレーザーを用いた症例抜粋です。
この症例は骨粗鬆症によってダメージを受けた顎骨を治療するための革新的なアプローチが示唆されています。従来の治療法に比べてライトタッチレーザー治療はすぐれた殺菌効果に加え痛みや副作用なく治癒することができたと評価されました。塚本先生は、特に高齢者にとっても効果的な治療法としてご紹介いただきました。

■ わずか30日で重度歯周病PPD8ミリが4ミリに改善~ライトタッチレーザー

昨年の講演会で発表された臨床例の一部をお知らせいたします。下顎の第一大臼歯が分岐部病変でポケットが8ミリの重度歯周病患者(40代男性)の症例報告をダイジェスト版でご報告いたします。この時のレーザーの設定は軟組織モード50mJ, 繰り返し20Hで水ありでした。使われたチップは0.6ミリのサファイアチップでした。分岐部はスケーラーでチップが届かないところの細かい歯石などをとりました。そうしたうえで、ライトタッチレーザーでポケット内部を殺菌掻把しました。
レーザーのキャビテーションを受けた精製水で廓清しながらポケット内の歯石と同時に不良肉芽も削除します。レーザーの照射後は疼痛もなくなりました。そして、30日後にはPPDが4ミリまで改善しました。このような早期の改善がなしえたのは、ライトタッチレーザー特有の殺菌効果と講師の先生の評価でした。そのバックグラウンドにあるのは大阪公立大学工学部の研究チームがライトタッチレーザーを使って証明したこのレーザーが水の中で生成するラジカル酸素が非常に有効な殺菌効果の可能性があるという結論でした。ライトタッチレーザーのラジカル酸素の生成については2015年の同チームの実験でも発表されています。そしてそれ以前からライトタッチレーザーのユーザーの先生方からライトタッチレーザーの歯周病効果が高いと評判でした。そして、ラジカル酸素の負の面としての害についてはまったく臨床報告が上がっていないことも安全性を示す事実です。
この症例のプレゼンテーションは下の画像をクリックすればご覧いただけます。
PPD8mmから4mmまで改善






■ ライトタッチと普通のEr:YAGレーザーの止血効果について

ライトタッチのユーザーの先生方からライトタッチの“止血効果とは何か?“とよく聞かれます。つまり、炭化層もなく萌出遅延や膿瘍切開など無麻酔下で切開後に注水下でもほとんど出血が見られないのはなぜなのかというご質問です。今回はライトタッチの“止血効果の機序”について説明させていただきます。
SEM像 イスタンブール大学の論文によると以下の通りでした。(国内ではEr:YAGレーザーの止血効果についての論文が見当たりませんでした。)Evaluation of Blood Cell Attachment on Er:Yag Laser Applied Root Surface Using Scanning Electron Microscopy March 2013International Journal of Medical Sciences 図1. は象牙質上にEr:YAGレーザーを照射してフィブリン塊形成に対する表面処理の効果を調べた結果です。
レーザーのコンディショニング後では、緻密なフィブリンネットワークの形成と血球の増加が観察され、15.92J/cm2のEr:YAG照射後に観察されましたと発表されました。これを参考に考えてみました。
(ライトタッチの設定では0.6mmチップで理論値75mJとなります。)

本研究では Er:YAGレーザー照射群において象牙質のスミア層は完全に除去されました。そして血液標本では、Er:YAGレーザー照射群でより良好なフィブリン凝血塊形成と血球付着の増加が観察されたとのことです。これによりEr:YAGレーザーによってフィブリン網が多く促成されて出血が一層制御される可能性が見いだされました。
しかし、臨床での切開でも鋭利な切開と挫滅創のある切開ではそれぞれの損壊状態が変わります。止血効果のあるフィブリン網の増加には挫滅創よりも鋭利な切開創の方が有利であることは間違いないと思います。

ブレードチップによる切開 一般的なEr:YAGレーザーの切開というのは組織細胞の内部蒸散の爆発のため切開創が挫滅創になっています。しかし、ライトタッチの場合は組織表面での収縮コントロールされた水爆発により切り裂かれるような鋭利な切開創になるので組織内の血管へのダメージは最小となります。
(図2)は実際の切開線です。他のレーザーでは見られない切開創です。

したがって、ライトタッチの切開は細胞の挫滅創を作らず出血はほとんどないか極めて少なく、止まるのも早くなるわけです。これは実際に試されると実感することができます。
さらに止血機序に関してはもうひとつの見方があります。それは学会でもエビデンスがありませんがLLLT効果として細胞膜を緊縮する効果も同時に起きているという可能性です。ライトタッチは熱侵襲がないのでLLLT効果が同時に止血を増幅させていると考えても矛盾はありません。
また、LLLT効果なのか熱侵襲の無さなのかライトタッチを使った切開後の治癒が早く、切開線が見えないくらい速いと、すでに古いタイプのEr:YAGレーザーをお使いの先生方にも驚かれています。

■ レーザーの波長と水吸収グラフの見方の考察

レーザーの水吸収スペクトル これは歯科用レーザーに限ったお話ですが、エルビウムヤグレーザーの水吸収力の高さを語るときに用いられる光波長ごとの吸収曲線グラフがどこから生まれたものなのかご存じでしょうか?自著の「ライトタッチレーザーは痛くない…」で説明していますが、これは1973年にアメリカのHale& Querryによってコンピューター解析で解明された結果で作られました。従って実際のレーザーを使った結果でないことは事実です。
何が言いたいのかと言うと、このコンピューター解析理論と製品化されたレーザー機器の性能効果は必ずしもその通りにいかないことが分かりました。Dr. Hale & Dr. Querryのグラフだけを見て波長が同じならどのレーザー機器の性質も同じと判断すること(波長信仰)は少し注意が必要と考えられるのです。

エルビウムヤグ水反応 例えば、歯科用炭酸ガスレーザーは一般的に水吸収波長グラフから見て水吸収がエルビウムヤグレーザーに次いで大きな効果があると見られていますが、試しに水表面に歯科用炭酸ガスレーザーを照射しても水表面に変化は起こらず、図の2のような吸収反応は起こりません。それがなぜかはまだ解明されていませんが理論と現実技術の乖離が起きているひとつの事実と思われました。
また、同じエルビウムヤグレーザーでもライトタッチと他のエルビウムヤグレーザーは大きな臨床効果の違いがあります。その一つは生体熱侵襲の違いでした。もう一つは殺菌の機序。そしてPDGF効果による治癒の速さ。さらに切削のスピードなど多くの違いがユーザーの間で知られています。同じ波長なのになぜかと思われることでしょう。
ライトタッチと他のエルビウムヤグレーザーの違いは、レーザーシステムの伝送方式の違いから起きています。
他のエルビウムヤグレーザーは発振装置が術者の持つハンドピースから1.6mくらい離れたレーザーの本体にあって、離れたハンドピースまで光ファイバーや多関節アームを使って伝送されます。
しかし、ライトタッチはLIHシステムと呼ばれる特殊技術によってハンドピースに連結したポンピングケースからダイレクトに無駄のないレーザーがハンドピースに送られます。この違いが、前述のような従来のエルビウムヤグレーザーで見られない特徴が現れました。その違いは何かについては次のTOPICSで説明したいと思います。

■ ライトタッチレーザーのインプラント歯石除去特性を検証

インプラント歯石 どのようなレーザーであれ、照射されるときのレーザー光の方向性はまっすぐな直進性であると言われています。 そのために、凹凸物の中に入り込んだ細菌をレーザーで除去殺菌するためにはレーザーのチップは照射面に対して垂直方向を含む多面的な角度からの照射が必要とされることは一般論と思います。 例えば、従来のエルビウムヤグレーザーでインプラントのスレッドに付着した歯石を除去するためには、レーザーのチップをインプラント体に対してほぼ水平方向で当てない限り十分な除去効果はありません。
しかし、同じエルビウムでもライトタッチレーザーは違います。左の写真のようにインプラント体に少し斜め上部から照射するだけでインプラント体のスレッドの谷間の歯石を除去する効果があります。その理由は、ライトタッチだからできるチップ先端の水の爆発エネルギーの高さが起因しているからです。つまり、レーザーインハンドピース式のエルビウムヤグレーザーしかできないエネルギーの大きさです。これはチップ先端の強力な水爆発が放射状に広がってキャビテーションを放出することで、ふつうのレーザーではできないスレッドの裏側の隠れた部分まで洗浄殺菌できます。

【実際の動画】をご覧ください。

■ ラジカル酸素を使った歯周病治療器

最近、東北大学発のベンチャー企業が開発したとされるラジカル酸素を使った歯周病治療システム「ブルーラジカルP-01」が発表されました。 3%の過酸化水素水を基剤としてチップ先端に噴出し、さらに405ナノメートルの青色レーザー(半導体)を同軸で液中照射して基剤のH2O2に化学変化を起こしてラジカル酸素を生成するメカニズムです。※同社のホームページから引用
ラジカル酸素を使った歯周病治療 すでに厚労省の医療機器承認を取得。販売活動が始まったと言われていますので、注目されています。しかし、ラジカル酸素濃度は405ナノメートルの青色レーザーが吸収される罹患の部位や場所によって均一、一定ではなく強弱があると思われるので殺菌効果がどの程度なのかは説明されていません。ラジカル酸素と言えばヒドロキシラジカルとして普通のレーザー治療器以上の強力な殺菌効果があることが一般に認識されている事実です。

同じように活性酸素殺菌に着目した装置として、すでにLIH型エルビウムヤグレーザー:ライトタッチレーザーに応用されています。(この事実は、2015年大阪公立大学工学部で証明されました。)しかも、ライトタッチレーザーの場合は、薬剤を使わない水(精製水)とレーザーだけでチップ先端にヒドロキシラジカルを起こします。従って、あえて基剤になる過酸化水素溶液は不要です。もちろん、ライトタッチレーザーはう蝕治療で虫歯を削るだけでなくあらゆる治療においてラジカル酸素に加えて水中の窒素反応による長い持続的な殺菌作用によって二次感染や炎症を抑え治癒を早めています。あれから9年を得て、やっとラジカル酸素の応用によって重篤な歯周病治療にも有効であることが東北大学で証明されました。同じ殺菌メカニズムを持つライトタッチレーザーのラジカル酸素生成に関する白藤立先生、上林英夫先生のプレゼンがありますのでご興味のある方はこちらのボタンでご覧ください。

■ 糖尿病治療で歯周病が改善を示唆

歯科介入なしでPISAが改善(日本歯科新聞(2024年9月17日付の記事より引用)
糖尿病治療が直接的に歯周病を改善することが分かった。
大阪大学大学院歯学研究科と同大大学院医学研究科、同大大学院工学研究科らの研究グループによる。糖尿病と歯周病の相互関係のメカニズムの解明のほか、糖尿病初期からの医科歯科連携が期待される。
研究では歯科的な介入は一切行われずに、29人の2型糖尿病患者に対し、2週間の入院下での糖尿病歯周治療を実施。治療前後の全身的な臨床指標や歯科的指標を解析した。
その結果、血糖コントロール指標に加え、歯周病の炎症程度を示すPISAが改善した。 さらに、PISAの改善度の大小で被験者を2群に分けて比較解析したところ、大きく改善した群では糖尿病治療前のインスリン分泌能が優位に高値を示し、糖尿病性神経障害および末梢血管消化の指標も優位に良好な値となった。
同研究は科学誌『Diabetes, Obesity, and Metabolism』 にオンラインされた。
下の図は肥満と歯周病の関連性を示すメカニズムの流れ。
歯科介入なしでPISAが改善
Metabolic disorders related to obesity and periodontal disease Journal compilation 2007 Blackwell Munksgaard
TOSHIYUKI SAITO &YOSHIHIRO SHIMAZAKI


■ 歯周病対策のスケーリングの欠点を補完する特殊レーザー考

スケーリング 歯周病の進行はプラークの付着から始まり歯周病菌が繁殖してバイオフィルムを作ります。さらにバイオフィルムの中から排出される毒素(エンドトキシン)が周りの健康な細胞組織に炎症を起こしながら最後には歯槽骨を溶かして歯そのものを失うことになります。
そこで、現在はこのような深刻な歯周病の悪化を食い止めるための予防的な措置として、機械的な歯根面清掃PMTC(スケーリングともいう)やエアースケーリングが行われています。
バイオフィルム しかし、機械的な歯根面清掃PMTC(スケーリングともいう)に使われる、エアーフロー、エアースケーリング、超音波スケーリングなどを使ったバイオフィルム除去法は、バイオフィルムを破壊して毒素(エンドトキシン)をそのままポケット内外に飛散するという危険性があります。病状が進んだ歯周炎を持つ人から採取したプラーク中には、酸素の少ない所で発育する嫌気性菌のグラム陰性嫌気性菌が多く見られます。さらに言えば、嫌気性グラム陰性稈菌の破壊はリポ多糖(LPS)の毒素(エンドトキシン)が放出します。この毒素は250℃以上で30分かけなければ死滅できない厄介な蛋白質の炎症物質です。これをレーザーだけの高温で不活化するのはたとえ1パルス100μ秒と言えど有効な熱量として生体に使用することは危険すぎて絶対にありえないことです。
スケーリングで歯の表面を機械的にツルツルにしたからと言って、どうしてもほんとうに歯周病原菌を駆除しているのだろうかと疑問が残ります。

ライトタッチレーザー治療 そこで、今回は最先端のエルビウムヤグレーザーによる完璧な歯周病予防治療を考えてみました。根面清掃はこのレーザーによる水のキャビテーションでざっと洗い流し、さらにバイオフィルムの破壊とともに高熱を使うことなく常温のままで嫌気性グラム陰性稈菌などの毒素も瞬殺するライトタッチの歯周病予防です。
まず、世界で初めてレーザーによる水反応で水中ラジカル酸素が発見されました。大阪公立大学電子工学科でライトタッチのLIH型(ハンドピースの中でレーザーが生成される)エルビウムヤグレーザーが水に照射されたときに強力なキャビテーションでラジカル酸素が水中に生成されることが証明されたのです。ラジカル酸素は一般的に強い酸化力で殺菌効果が出ることが知られています。しかし、この成分には選択性がないので健全な部分への侵襲もあるとされていますが、ラジカル酸素が生成されるのはチップ先端のみであり殺菌が必要とされる対照のみしか照射されないので侵襲性はなく安全です。さらに、同時にキャビテーションが衝撃波となってバイオフィルムをダイナミックに破壊除去します。このような非侵襲的な歯根面殺菌清掃ができるのはライトタッチレーザー以外にありません。
エンドトキシンを不活化しつつバイオフィルムを破壊し、さらに水の衝撃波で歯石や不良肉芽を除去殺菌ができるという多面的な根面清掃はライトタッチレーザーでしかできない最先端の歯周病治療です。ユーザの先生がライトタッチレーザーの歯周治療効果で驚く秘訣がここにあります。

■ ファイバーチップの照射限界~歯石除去にみる効果の真偽

歯周ポケット ひとはだれでも既成概念というものに少なからず取り込まれていると言えるのではないでしょうか?
Er:YAGレーザーで歯石を除去することは、歯周病治療の要であることは疑いはありません。 そのためにレーザーの各メーカーはEr:YAGのみならず、ポケットの奥の方まで挿入できるファイバーチップを開発しました。それは深部まで挿入するために細くて柔軟性のあるチップであり、さらにチップ先端を円錐形にして、レーザーを水平的に放射できるところまでファイバーチップを進化させました。
ところが、歯根の形態はストレートとは限らず湾曲していることは言うまでもないのですが、ポケットに使うために開発されたファーバーチップは本当に歯根形態に沿って深いところまでレーザー照射できるのでしょうか? それが、今回のアンチテーゼです。
わかりやすくするために右図をご覧ください。
レーザーのファイバーチップは石英で作られています。弾力性がありますが、曲げれば反発します。 始めに曲げた部分は根面にぶつかって反発力がありますが、2度目は根面ではなくて歯肉粘膜に接触し、チップの先端は歯肉の中に突き刺さります。レーザー照射中ならなおさらです。2次曲線は描けないのです。
したがって、ポケットの深いところを懸命に蒸散したいと思ってもレーザーは届かないのです。
メーカーのチップのきれいな写真を見てこれならと期待をいっぱい持つのが普通ですが、決して美しいものではなくなることも知っておくことが時間とコストを無駄にしないで済むと言うことになります。ひとこと加えさせて頂ければライトタッチレーザーはこのような無駄はありません。

■ ライトタッチレーザーでの保険加算シミュレーション

ライトタッチレーザーによる現実的な保険加算点数の応用についてお知らせします。特にう蝕無痛的除去について1処置40点が与えられています。
しかし、従来のエルビウムヤグレーザーでは臨床上で処置時間がかかることや消耗されるチップ経費が想定外にかさみ経済的に不均衡な問題となっています。本稿ではライトタッチレーザーのユーザー様からのご提案で切削力の高いライトタッチレーザーを用いたシミュレーションを行い、その現実的な有効性を確認しました。
当然ですが、消耗品のライトタッチレーザーの専用チップの費用も織り込み済です。結果として、損益ラインが想定以上に向上することがわかりました。
これができるのはLIH型エルビウムヤグレーザー、ライトタッチだからこそです。詳しい計算の詳細は以下のボタンを押してご確認ください。
【ライトタッチレーザーによる償却計画】

■ ブラジル・イビラプエラ大学での顎骨壊死組織のレーザー治療動画(経過観察)

教授 アナ・クララ・ファグンデス・ペドロニ先生(ブラジル サンパウロ・イビラプエラ大学)が、顎骨壊死組織をライトタッチレーザーで治療した様子の動画を公開しました。 ライトタッチレーザーは骨組織への熱影響がなく殺菌しながら除去治療をしました。 【YouTube症例動画】

■ 世界初、ラジカル酸素の特殊レーザー

ラジカル酸素はラジカルOHとも呼ばれている非常に反応性の高い酸素分子のことです。ラジカル酸素は電子が一つだけのため周りから電子を奪い生体細胞にダメージを与えることでもよく知られています。また、同じようにラジカル酸素は殺菌の効果も高く99%以上の殺菌力があるとも言われています。昨年から405nmの光線と過酸化水素で生成したラジカル酸素で歯周病殺菌治療器が販売されている状況ですが、あらためて特殊な歯科レーザーで薬品なしのコストのかからないラジカル酸素を併用できる新しい発見をご紹介します。
(2015年、大阪公立大学工学部で世界初の歯科レーザーでラジカル酸素の生成を確認しています。)
下の画面をクリックしていただくと説明動画をご覧になれます。
H2O2生成 PPD8mmから4mmまで改善







ライトタッチレーザーとは

● 世界初のLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーgirl

歯科レーザーは半導体レーザー、ネオジウムヤグレーザー、Er.Cr;YSGGレーザー、炭酸ガスレーザー、そしてエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーなど多くの種類がありますが、歯科治療に一番安全で熱の侵襲が少ないレーザーとして挙げられるのはエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーと言われています。
エルビウムヤグ( Er:YAG) レーザーは2940 nmの波長の光を発振します。その波長特性は、水分子に対してレーザーエネルギーの吸収率が他の波長のレーザーに比べて最も高いと言われています。 もともと、エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーの目的は虫歯を安全に除去するのに効果的で、歯の切削中に歯科用ドリルのような振動を起こさず、スメア層も残さずに虫歯を削除することを可能にしたことですが、今日、軟組織やインプラントにも使われています。しかし、今までのエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーは水を併用していても生体組織や金属にに熱の侵襲が残ることがあるので大きな出力での治療には細心の注意が必要でした。ところが、その欠点を改良した熱侵襲のほとんどない無い同波長のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーが生まれました。2007年に発売された世界初のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーはその発振源をハンドピースに内蔵しています。このレーザーはハンドピースに連結されたわずか10cmにも満たない世界初の超小型のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー発振器を使っています。ライトタッチレーザーは別名LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーと言います。LIHはレーザー・イン・ハンドピースの略称です。能力はそのコンパクトさに負けず、今までのエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー以上の切削力と治癒スピードの早さを示し最大出力8ワットのエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーで、ダイレクトにチップから純粋なレーザーを直接照射することができます。それにより、従来のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーと違ってファイバー伝送などによる位相の変化やEr特性の減衰などが非常に少ないと考えられるため広範囲で診療効率の高いエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーとなりました。現在、エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーは、

①従来のROL(遠隔発振)型と
②新しいLIH(ハンドピース内蔵)型の

二つに分けて理解されるようになりました。
2015年、ライトタッチレーザー臨床研究会は大阪公立大学工学部プラズマ研究の白藤立教授と岡山の上林先生のご協力を得てLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーの水反応で励起されたキャビテーションから、バイオフィルムも破壊すると言われる強い殺菌効果が期待できるラジカル酸素種の生成を実証しました。さらに2023年、水中窒素反応により持続的なラジカル酸素種が再生成される実態も把握しました。
当研究チームの発表はライトタッチレーザーによる水中衝撃波が生成したラジカル酸素種を使って組織の深部隅々まで浸透して、歯石や不良肉芽などの増悪原因を除去可能にする新しい殺菌メカニズムを提唱しました。
今後はライトタッチレーザーを使って、高度な技術でやさしい歯科治療が広がるものと期待しています。
当ホームページでは、新しい分類のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー:ライトタッチの多面的な特性をユーザーの先生方の評価のお声を交えながら引き続きご紹介していますのでご参照ください。

■ 推薦します:池尻 良治 先生(ライトタッチ臨床研究会会長)

「これが絶対に唯一の選択肢です。」 2026/03/09

ライトタッチレーザー臨床研究会会長:池尻良治先生

池尻 良治 先生
医療法人宏和会 池尻歯科医院 理事長
ライトタッチレーザー臨床研究会会長
ライトタッチレーザー国際指導医

ライトタッチレーザーは、他のEr:YAGレーザーにはない主要な特徴を備えています。 ハンドピース後部に組み込まれた世界最小のレーザー発振ユニットを搭載。その結果、卓越した出力を実現し、硬組織から軟組織まで幅広い適用性を備えたレーザーとなりました。その利点をまとめると: ・第一に、硬組織・軟組織双方の滑らかで精密な切断を実現します。さらに、周辺神経への物理的圧砕効果により出血を最小限に抑えます。二酸化炭素レーザーのように高温焼灼を必要とせず、止血が可能です。 ・第二に、全く新しいレーザー無痛理論:150μSのレーザーパルスが熱を発生させずに周辺神経を切断するため、麻酔を全く使用しない、あるいは最小限の麻酔で処置が可能です。理論上、ライトタッチの神経切断速度は神経の伝導速度を上回ります。 ・第三に、LiteTouchレーザーは独自技術で水分子を分解し、水中に微量のOHラジカルを生成します。これにより切開後の組織再生が大幅に促進されると同時に、重度のインプラント周囲炎や歯周病などに対し、深部殺菌・デブリードメント効果を発揮します。LiteTouchレーザーが生成するOHラジカルの効果は、大阪府立大学と神奈川県立産業技術総合研究所の2機関で実証済みです。 ・第四に、いかなる組織にも熱損傷が生じないため、切開後の瘢痕形成がなく術後疼痛も発生しません。LiteTouch施術後の患者が「術後の食事で酢や醤油を全く痛く感じなかった」と報告した際には、本当に驚きました! ・最後に、インプラント周囲の骨再生、インプラント周囲炎治療、ベニア剥離に効果的な極めて価値の高いレーザーです。LiteTouchレーザーが歯科用レーザーのゲームチェンジャーであると言っても過言ではありません。

“This is absolutely the only option.”
Dr. Ryouji Ikejiri, Osaka
Medical Corporation Ikejiri Dental Clinic
LiteTouch Laser International Instructor
Chairman, LiteTouch Laser Clinical Research Society of Japan

Lite Touch Laser possesses a major feature not found in other Er:YAG lasers. It incorporates the world's smallest laser oscillation unit built into the rear of the handpiece. As a result, it delivers outstanding power and has become a laser with broad applicability, from hard tissue to soft tissue. Summarizing its advantages: ・First, it provides smooth and precise cutting of both hard and soft tissues. Furthermore, this laser causes minimal bleeding due to the physical crushing effect on peripheral nerves. It stops bleeding without the need for high heat cauterization, unlike carbon dioxide lasers. ・Second, this is an entirely new Laser pain-free theory: a 150μS laser pulse can sever peripheral nerves without generating heat, enabling procedures with no or minimal anesthesia. Theoretically, LiteTouch's nerve severing speed exceeds the nerve's firing speed. ・Third, LiteTouch laser utilizes proprietary technology to decompose water molecules, generating trace amounts of OH radicals within the water. This significantly accelerates tissue regeneration following incisions while simultaneously delivering deep sterilization and debridement effects for conditions such as severe peri-implantitis and periodontal disease. The OH radicals generated by LiteTouch laser have been demonstrated at two locations: Osaka Metropolitan University and the Kanagawa Prefectural Industrial Research Institute. ・Fourth, since no thermal damage occurs to any tissue, there is no scarring after incision and no postoperative pain. I was truly astonished when a patient reported feeling absolutely no pain from vinegar or soy sauce in their post-operative meal after surgery with LiteTouch! ・Finally, it is a highly valuable laser effective for regenerating bone around implants, treating peri-implantitis, and for veneer detachment. It is no exaggeration to say Lite Touch Laser is a game-changer in dental lasers.







エルビウムヤグレーザーとは

歯科レーザーは半導体レーザー、ネオジウムヤグレーザー、YSGGレーザー、炭酸ガスレーザー、そしてエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーなど多くの種類がありますが、歯科治療に一番安全なレーザーとして挙げられるのはエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーと言われています。
そのエルビウムヤグ(Er :YAG) レーザーは、エルビウムドープ-イットリウム、アルミニウム、 ガーネットを活性レーザー媒体とする固体レーザーです。エルビウムヤグ( Er:YAG) レーザーは通常、赤外光である2940 nmの波長の光を放射します。その波長は、水分へのレーザー熱の吸収が最も高く、神経や組織侵害が少なく、場合によって無痛的な治療が可能になりました。
歯科用エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーは、一般論として虫歯を安全に除去するのに効果的であり、場合によって歯を麻痺させるための局所麻酔などを必要としません。そしてエルビウムヤグ(Er :YAG) レーザーは、歯科用ドリルの振動をなくすことで、歯に微小亀裂(ひび割れ)を引き起こすリスクがなくなり虫歯菌の2次感染も無くなります。少々時間がかかりますが、低出力設定で使用するとレーザーエネルギーは神経に鎮静効果をもたらし、その後、場合によって歯に痛みを感じさせることなく切削出力を高めることができます。とはいえ、今までのエルビウムヤグレーザーは相変わらず熱の侵襲が残るので使用上の注意が必要でした。
そして、2007年に世界で初めてLIH型(レーザー・イン・ハンドピース型)のエルビウムヤグレーザー(製品名:ライトタッチレーザー)が登場しました。このLIH型エルビウムヤグ・ライトタッチレーザーは、ハンドピースに連結されたわずか10cm程度の超小型のレーザー発振器からエルビウムヤグレーザーを患部にダイレクト照射することができます。それにより、減衰や位相の変化のないエルビウムレーザーとなって、水を併用すれば熱の侵襲がなくインプラントにも影響なく使えるという理論的にもっとも理想的なレーザーとなりました。

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザー切削理論 エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー吸収曲線
Fig.1 エルビウムヤグレーザーの間接的切削理論 Fig.2 エルビウムヤグレーザー光吸収曲線

● LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)発振装置

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーハンドピース エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザー発振体

硬組織・軟組織両用で世界初の伝送ファイバーや多関節アームを使わない進化したLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーの発振構造です。 それはエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーの発振装置が誰も想像しなかったほどに小型化され、ハンドピースに直接連結されたことで、非常に効率的で正確な切削力および切開力を実現しました。LIHメカニズムは純粋なエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーの放出により、水分子への熱エネルギー吸収特性を最大限生かした熱侵襲のきわめて少ない治療が可能。 さらに、強力なキャビテーションによるプラズマ由来の活性酸素種の生成が実験で明らかになりました。これにより、LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”の殺菌メカニズムは従来の熱殺菌に頼るエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーを大きく進化させたと言えます。つまり、術者と患者さんに両者にとってさらに快適な診療になるでしょう。

● LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー “ライトタッチ”の臨床上の3大要素

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーによるプラズマ由来の活性酸素種

●プラズマ由来の活性酸素種の生成

今回の公的研究機関で行われたLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”を使った実験で新たなレーザー殺菌のメカニズムが発見されました。 水中低温プラズマで生成したラジカル酸素を栽培溶液に照射し、農薬を使用せず栽培中 に殺菌処理できる新しい殺菌技術として有望視されています。 密閉された純水中にライトタッチを照射した場合、温度は抑制されたまま化学的な変化により、水中プラズマによるラジカル酸素種が生成されていることを示唆する最新の報告がありました。 この密閉パック内の水中ラジカル酸素は、7日間残留したこともわかりました。残留の機序は、水中の窒素の活性によるものと考えられます。これは、従来のレーザーの殺菌は熱だけであるという概念を大きく変える発見です。
【参考】:白藤立教授・大阪公立大学 電子物理工学科
(液中レーザー誘起マイクロプラズマの化学反応解析)

白藤教授

プラズマ材料科学賞基礎部門賞を受賞

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザー切削力

●効率的な切開、剥離、切削、歯石蒸散

エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー発振源がハンドピースに連結されたので本来のレーザー特性が減衰されず、エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーの純粋な特性が最大限生かされることになりました。 とくに、軟組織切開切除においての熱侵襲は皆無といえるので切開面の治癒スピードは驚異的です。このチップは骨面の上、あるいは下に差し込んで歯肉骨膜はがしにも便利です。また、インプラント埋入前の骨頂の歯肉切開において、縫合後の切開線は翌日に驚くほどの治癒状態となり、一見、抜糸できるかのような様相を呈しています。熱侵襲なく歯肉切開ができるので、当然、瘢痕や退縮が出ないので審美的な効果が大いに期待できるチップです。(下の図を参照)

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーのブレードチップ

メスのような切開が可能なブレードチップ
浅く、深くの自在に切開や麻酔無しの切開も可能

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーの非侵襲治療

●熱侵襲がないレーザー治療

今までのエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザは水吸収効果のみならず熱の侵襲作用があることは多くのエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーのユーザーが体験された事実としてあります。しかし、レーザーの発振機構が全くことなるLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”は驚異的な水吸収効果を示しています。結果的に、外部注水や照射対象近辺の水分に最優先で吸収消化されます。つまり、レーザーの熱(歯科レーザーの光線はすべてが赤外光線ですから大きな熱エネルギーがあります)が組織内部に到達しない点で他のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーを圧倒します。言うまでもなく、生体へのダメージや不可逆的な影響がないので、炎症もなく、痛みもなく、レーザーの細胞活性が健全に働いて驚くほどの治癒過程と快適さを生み出します。もちろん、生体組織に限らず、LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”は注水のある限り歯科金属やインプラント、セラミックなどに熱変性層を作る侵襲性もありません。

参考症例動画

メスのような切開が可能なブレードチップ

ダイヤモンドに次ぐモースコード#9の硬さを持つサファイア製のライトタッチ オリジナルチップです。チップは一般的にエルビウムヤグレーザーの唯一の消耗品ですが、ライトタッチのレーザーチップは業界トップのコストパフォーマンスを誇ります。さらに、今までのエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーに使われている各種の光伝送ファイバーなどの長い伝送方式を使わないのでパワーの減衰がなく、非常に純粋なエルビウムヤグレーザー特性が持ち味です。メスと同等の切れ味で、なおかつ非熱殺菌で治癒が早く術後の痛みのなさを患者様と一緒に感動していただけます。これは世界でオンリーワンの軟組織切開用の特殊レーザーチップです。

NEW

熱侵襲がなく効率的なう蝕の除去

最新のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”は、業界唯一、エルビウムヤグ(Er:YAG)の発振源をハンドピースに直結させた非常に特殊なレーザーメカニズムを採用しています。それにより、水へのエネルギー吸収が大幅に増幅して今までのエルビウムヤグレーザーを上回る切削効率を体感することができます。

インプラント周囲炎

海外の多くの論文ではインプラント周囲炎の増加傾向に歯止めをかけようとメンテナンスの維持とサステナブルな素材と設計製造方法に警鐘が鳴らされています。異物を人体に埋め込んで自然の歯と同じように使える代わりに細菌感染には免疫が十分でないと言われ、そのために歯周病以上にインプラント周囲障害が起きやすくなっていると言われています。日本も同じ道筋をたどっています。これは最新のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーライトタッチの海外の臨床動画です。

症例動画一覧へ

ライトタッチ関連情報

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーの本 【歯科レーザー最前線】
ライトタッチレーザー治療は痛くない抜かないって、ほんとうですか?
この本は、真実の意味で、世界最新の歯科レーザー治療の内容を歯科従事者のみならず一般の患者様にもわかりやすく解説した書物です。レーザーとは何かと言った原理的なお話から、この本でご紹介している特殊なエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー:ライトタッチのどこが今までのレーザーと違っているのか、そしてどのような治療効果を出すことができて、それが今までの歯科レーザー治療と何が違うのかといった点に配慮して解説いたしました。
レーザーの治療を受けたいと思う患者様は、事前に参考になる書物です。ぜひ、ご一読することをお勧めします。
(2013年第1版出版)
著者:後藤哲男
(ライトタッチレーザー臨床研究会事務局責任者)
エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーのDVD 【劇的術式改善!無痛・時短テクニック】
“なぜ、このレーザー技術を使えば、ほとんどの治療を「時短・無痛・無菌化」できるのか…?”
池尻良治先生(池尻歯科・ライトタッチレーザー臨床研究会会長)による臨床応用の指導DVDです。
LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー:ライトタッチレーザーの応用範囲の広さを確認すれば従来のエルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーでは到達することが難しいと言われた症例も躊躇なく、安全で的確に施術する方法を見ることができます。
価格:49,980円(税込み)
※送料・手数料無料
別冊クイント ライトタッチ抜粋 【別冊クイントレーザー特集】
別刷り版のご案内
アンケートにお答え頂ければ、ライトタッチレーザー紹介部分を抜粋した別刷り版をプレゼントいたします。

● ライトタッチ納品時に付属しているDVD

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーの導入インストラクションDVD 導入インストラクションDVD
このDVDは、レーザーの取り扱い方法を細かくご説明していますので、レーザーの維持管理には必須の項目ばかりです。レーザーを扱われるすべての人にわかりやすくご説明されていますので、納品後はなくさないように人目に付きやすい場所に保管してください。
エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーの徹底解説DVD 徹底解説DVD
このDVDは、臨床での使用方法について解説しています。LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー:ライトタッチレーザーの特殊性の説明から出力メーターの見方や出力設定の仕方など、さらに軟組織や硬組織など様々な状況に対してのレーザー照射方法をご説明しています。このDVDはライトタッチレーザーをお使いになるドクターやハイジニストの皆さんが知らなくてはならないことが解説されています。装置を大切に長く使っていただくために必須なDVDです。

● 耐久性のあるサファイアチップ

エルビウムヤグ(Er:YAG)ライトタッチレーザーのサファイアチップ ◎ サファイアチップ(モースコード:9)は折れにくく、長期間使用の耐久性があります。
◎ 価格(1本):¥6,600(税込)
※特殊チップは¥11,000(税込)
モース硬度表でサファイアはダイアモンドの次で2番目で石英は上から4番目の硬さと言われています。LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”に使われているレーザーチップはすべてサファイア製です。したがって、非常に耐久性に優れているためコストパフォーマンスは常に上位です。よく、曲げやすいチップがないとポケット殺菌や根管などに使えないのではないか?と疑問を持つ先生がおられますがそうではありません。LIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”のポケットや根管の殺菌では水を使えば、サファイアチップはポケットの3mm程度、根管口の3mm程度で十分な治療効果を発揮するからです。強いて。チップを深く挿入することでポケット底や根尖などを傷めるよりも安全で効率よく診療が可能です。 チップのサイズは、基本的にチップ先端のレーザー出射口の直径(mm)で決められています。 おもに硬組織用は0.8mm、10mm、1.3mmの3種類、軟組織用や歯石除去では0.4mmと0.6mmの2種類で、メラニン除去用にチゼルチップ、外科用にブレードチップ、さらに90度直角側方照射のためのサイドファイアチップなどの個性的なチップを揃えています。レーザーのキャビテーション波動効果は花火のように球体で広がります。普通のレーザーは直線的(最近は他社のエルビウムヤグレーザーで水平的にレーザー広がる特性のあるチップが販売されていますが)ですが、自在に回して選択した一つの方向だけ照射できるチップはLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”だけの特長です。

破損したチップの再生方法

保険適用について

各種レーザー加算(エルビウム・ヤグレーザ)が算定可能です
診療報酬項目 点数
J 029-3 口腔粘膜処置(1口腔につき) ※1 30点
J 200-4-2 レーザー機器加算1 50点
レーザー機器加算2 100点
レーザー機器加算3 200点
M 001 歯冠形成
 3 窩洞形成
40点
M 001-2 う蝕歯即時充填形成 40点
J 063 歯周外科手術 ※2
 4 歯肉剥離掻爬手術
 5 歯周組織再生誘導手術
60点
※1 「レーザー応用による再発性アフタ性口内炎治療における基本的考え方」(平成30年3月日本歯科医学会)参照
※2 歯肉剥離掻爬手術または歯周組織再生誘導手術において、歯根面の歯石除去をEr:YAGレーザーを用いて行った場合に加算